「飾り棚」についてお伝えしていきます!
これは、何かを「置く」または「飾る」ために設置されている棚のことです。
最近では、壁面に付けることから「ウォールシェルフ」とも呼ばれています。
飾り棚は、部屋の空間をおしゃれに演出してくれるアイテムです。
本来であれば「棚板」と、それを支えるための「棚受け」が必要となります。
しかし、内壁の材質や見た目の観点から「棚受けなし」で設置する方も多いでしょう。
棚受けをなしにすることで、スッキリとした外観に仕上がります。
その場合、どのように設置するのでしょうか?
今回は、この飾り棚について「木材の切断~塗装~設置~完成」までの流れを一気に解説します!
この記事を読むことで「棚受けなしで窓の上に飾り棚を設置する方法」が分かります。
こちらの窓枠の上に設置していきます^_^⬇︎
飾り棚(棚受けなし)をDIY
冒頭で、棚受けなしの飾り棚の設置方法に触れました。
結論から言ってしまうと「差し込みタイプの棚受け」というものがあり、これを使用すれば取り付けが可能です。
飾り棚は、自作DIYとして初心者~上級者まで人気です。
しかし、棚受けがない場合、一気に手作りの難易度が上がる気がします。
でも、実は必要な材料と道具があれば、そこまで難しくはありません。
ここからは、その方法を細かく解説していこうと思います⬇︎
事前に準備する主な材料一覧
- 1×4材
- オールドウッドワックス(チーク色)
- 差し込み型金具
- ボードアンカー
- φ10mmロングドリル
- M5長さ35mmビス
ワックスは、我が家の床材と同色(チーク)にしました⬇︎
差し込み型金具は棒の長さが96mmのモノを購入。
しかし、訳あって30mm程切断しました。後ほど理由を話します。
付属でアンカーとビスが付いてきますが、家の石膏ボードに対しては長すぎるので使いませんでした⬇︎
左が「M5」の長さ35mmある付属のビスで、右が今回使用した家に余っていたビスです⬇︎
こちらのボードアンカーは初挑戦⬇︎
φ10mmロングドリルは深い穴を加工するために必要になってきます⬇︎
以上が、事前に準備する材料でした!
どれもネットで簡単に手に入るものばかりなので、不足しているものがあれば用意してみて下さい。
メインの棚板を「1620mm×120mm」の寸法にカットする
まず1×4材を切断。
切り方は初挑戦の縦引きです。
材料を作業台の上に置いて丸ノコで切断していきます!
1×4材を真っ直ぐ切るための「墨出し」(鉛筆で印)。
横幅は窓枠木枠と同じ1620mmに。
奥行きは120mmに設定。
作業台に棚板を置き、クランプを使って固定。
丸ノコが通過しても作業台が切れないように余り木を噛ませています。
木材をずらしながら慎重に切断。
墨出し通りに切るため、丸ノコに付属されていたガイドも使用してます。
縦引きは始めてなので、ドキドキしながら慎重に切りました。
丸ノコの扱いに注意しながら縦引きを成功しました^_^⬇︎
カットした棚板を磨き上げるためのサンダー掛け
作業台に固定してサンダーを使用します。
320番のペーパーで全体をくまなく磨いていきます。
切断箇所の角も磨いて面にしておきました。
棚板をチーク色にするために塗装する
布やスポンジで塗るみたいなので、車用ですがこちらを使いました⬇︎
1度塗っただけでは色があまり入らなかったので2度塗りしてます!
乾きは思ったより全然早いです。
完璧に乾いているわけでは無いですが、30分位して2度塗りをしました。
写真、交差してる木材が塗る前です。なかなかな仕上がりです。色もチークになりました!
そして、1日目はここまでです。
次は木材にφ10mmの穴を木材側面に加工する工程です。
飾り棚の側面にφ10mmの穴を開ける
まず、差し込みタイプの金具をAmazonで購入。
商品の説明文によると、用意する棚板は「20~30mm」の厚さが適正とのこと。
しかし、僕が用意した木材は1×4材なので厚さが「19mm」しかありませんでした。
19mmに10mmの穴を加工する場合は、真っ直ぐに穴を加工しないといけません。
これだと、途中で外にはみ出てしまいます。
しかも、購入した差し込み金具だと100mmの深さが必要でした。(短いサイズもあります)
結果から申し上げますと、今の僕の技術では真っ直ぐに加工することができなかったです。
まず、差し込み金具は4つ使うことに決めました。
棚板長さ「1620mm÷5=324mm」の等間隔の位置に印をつけました。 そして、2×4定規を使って真ん中に⬇︎
棚板を作業台に固定します。
家にあるモノで工夫して、何とか固定しました。
2×4材と自作直角クランプ補助具で挟みます。
ドリルガイドを使って、棚板に対して平行で真っ直ぐな穴加工にチャレンジ⬇︎
深さ100mmも加工するので、ロングドリルが必要になります⬇︎
まず、ドリルに印をつけます。
ドリルガイドに入ると、深さがわからなくなることが多いです。
なので、ドリルガイド分も計算して印をつけました。
深さ100mmに印⬇︎
さらに、ドリルガイド分の位置に印⬇︎
真っ直ぐに加工できなかったため、なるべくドリルガイドが動かないように釘で留めました⬇︎
しかし、ドリルガイドがフラついてしまい、しっかり固定出来ずに真っ直ぐに加工できませんでした。
垂直に真っ直ぐ行うのが、想像以上に難しかったですね。
深さが70mm位になると、外側に出そうになってます⬇︎(写真はわかりにくいですがやや盛り上がってます。)
少し長かった差し込み金具を切断する
先ほどの理由から、深さ100mmの加工は無理と判断。
差し込み金具を切断することにしました。
60mm程の長さになるように、青いマスキングテープを貼り付けて目印にしてます⬇︎
切断に使用した刃物はこちらです⬇︎
いざという時に役立ちます!
僕は近くのホームセンターで買ったモノですが、Amazonでも金属用ノコギリが売ってます⬇︎
そして、切断完了!
金具を差し込んで確認します⬇︎
何とか奥まで入り、やや強引に困難を乗り越えました。
始めから、短い差し込み金具を買っておけば良かったです。
2日目はここまでです。
次は、差し込み金具の位置決めから始まります。
壁の差し込み金具の位置を決める
飾り棚を設置する壁に、差し込み金具の位置を決めていきます。
まず、棚受けに差し込み金具を4つ差し込んで、マスキングテープなどで回らないように固定⬇︎
窓木枠になるべくピッタリになるように設置したいのですが、棚を差し込んだ時に木枠に当たらないように数ミリの隙間を付けました。
自宅にあった適当な金具でスペーサーの代用です。
スペーサーを木枠に載せて、その上に棚を手で支えながら仮置きします⬇︎
この状態で棚を手で支えながら、4つの金具位置をマーキングしました。
角だけ印を付けてます⬇︎
その後、差し込み金具だけで先程付けた印に合わせて、ビスを留める位置をマーキングしました。
壁の中の下地を調べる
壁の材質によって、使用する材料も変わってきます。
中がどうなってるのか分からないので「下地探しどこ太」で調査!
おそらく柱などはないと思いますが、石膏ボードを留めているビスがあるかもしれません。(石膏ボードのビスは刺さなくても、先端に付いているマグネットで探せます)
特にビスも無く、石膏ボードだけでしたのでボードアンカーを使っていきます!
石膏ボード用のアンカーを使用する
下地に柱がない時には、アンカーなどを使うと「ビス留め」ができます。 今回は、このボードアンカーに初挑戦です⬇︎
説明書通りにやっていきます⬇︎
プラスドライバーで、3mm程度の跡を付けます。
つけた跡に、プラスドライバーを使用して、ボードアンカーを取り付けました⬇︎
家に穴を開ける時は、やっぱりハラハラします。
思ったよりも簡単に取り付けられました。
ボードアンカーを回し始めてから少しすると、グッと食いつく感じがしてドンドン差し込まれていきます。
さらに、電動ドリルも使ってないので静かに行えます。
早朝から作業をしていたので、音を出さずにできました。
この要領で「8箇所全部」にボードアンカーを取りつけました。
差し込み金具を取り付けていく
では、先ほど使用したボードアンカーに、差し込み金具を取り付けていきます。
ここで気づいたのですが、金具が印より少しズレてました⬇︎
プラスドライバーで、3mmの印を付けた位置が悪かったです。
印をつけた後に合わせて、差し込み金具を当てながらプラスドライバーで跡をつければ良かったです。
実際は、差し込み金具のビス留め位置(楕円部)も印を付けてはいました。
ただ、ボールぺン先部分が太くて、中心位置がズレていたようです。
印の中心位置を狙ってプラスドライバーで跡をつけたのですが、中心位置がズレていたのだと思います。
この時点で上手く棚がハマらないのではと思い「ヤバい・・・」と感じましたが、もう進むしかありませんので一抹の不安を抱えながらも次に進みます。
飾り棚を設置する
差し込み金具を本締めするために、少し動かせる程度まで仮止めしました。
1度、その状態で棚を差し込んでみて金具の位置を調整します。
金具をなるべく動かさないように棚を外して、本締めしました
後は、棚が入ることを信じて叩くだけです!
完成までもう少し!
棚を叩いて入れる時は、傷つかないように段ボールなどの緩衝材を間に入れてゴムハンマーで叩きました⬇︎
1620mmの長さを、端から端まで様子を見ながら、何度も叩いて入れていきます。
結構強めにドンドン叩きました。
そして、何とか入れることに成功⬇︎
入ってくれて本当に良かったー
棚横からの写真ですが、予想通り斜めでした⬇︎
斜めであり、水平ではありません。
棚側面に「φ10mm」「深さ100mm」を加工してる時点で、斜めになることは予想していました。
棚の設置状態は、あえて壁側が低くなるようにしました。
木表(きおもて)が天井にくるようにしたかったので、ちょうど良かったです。(木表は木目の外側にあたります。経年変化で写真だと木の中心が床に沈む様に反るようです)
アイアンフックも追加で取り付ける
さらにモノを吊るせるように、アイアンフックを取り付けていきます!
こちらのオシャレなアイアンフックは、楽天で購入しました。
ちなみにAmazonにも同じモノがあるようで、楽天よりも安いようです⬇︎
クランプで仮止めする位置は、左右対称になるように測って決めました⬇︎
下穴を加工してから、付属ビスで留めて完成です⬇︎
アイアンフックを付けると、さらに見た目が良くなりました。植物などちょっとしたモノも吊るせます。
そして、飾り付けをして完了! 【before】
【after】
今回も、困難を何とか乗り越えて完成までいきました。
飾り棚の手作りDIYの結果として、出来栄えは満足してます。
次のDIYチャレンジにも活かしていきます。
【追記】月日が経ってこんな感じになりました^_^⬇︎
飾り棚の設置方法についてまとめ
- 事前に準備する主な材料一覧
- 1×4材
- オールドウッドワックス(チーク色)
- 差し込み型金具
- M5長さ35mmビス
- ボードアンカー
- φ10mmロングドリル
- メインの棚板を「1620mm×120mm」の寸法にカットする
- カットした棚板を磨き上げるためサンダー掛けする
- 棚板をチーク色にするために塗装する
- 飾り棚の側面にφ10mmの穴を開ける
- 少し長かった差し込み金具を切断する
- 壁の差し込み金具の位置を決める
- 壁の中の下地を調べる
- 石膏ボード用のアンカーを使用する
- 差し込み金具を取り付けていく
- 飾り棚を設置する
- アイアンフックも追加で取り付ける
以上、飾り棚の作り方でした!
ビフォーアフターの写真を見て頂ければ分かる通り、かなりスッキリしました!
さらに、飾り棚があるだけで空間がおしゃれになりますよね。
もし、この記事を見て気になる方がいれば、参考にして頂けると嬉しいです。
その場合、使用材料は変える必要はありません。
ただ「棚板の寸法」「壁の下地」「差し込み金具の位置」は、部屋によって変化するので見てみて下さいね^ ^
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